
大企業って高専卒の扱いっていいの?

高専卒は、大卒には劣るが、高卒より上だよ
高専とは?

高専とは、工業高等専門学校の略です。
5年制の学校で、高校3年間+専門学校2年間です。
名前の通り、工業系の専門学校なので、基本的な学科は
- 機械・材料系
- 電気・電子系
- 情報系
- 物質・生物科
- 建設・建築科
に分けられます。
1年生から専門的な知識を学ぶため、とても専門性が高い学校で、とにかく就職に強いです。
高専は全国に公立私立合わせて57校あり、各都道府県に1校以上あるようなイメージです。(ない都道府県もあります。)
高等専門学校(高専)について:文部科学省 (mext.go.jp)
高専は平均的には、偏差値が高いので、優秀な(賢い)人材が集まっています。
高専卒の会社の扱い
高専卒の会社での扱いは下記の通りです。
【高専卒の会社での扱い】
高卒<高専卒<大卒<院卒
私の会社では、社員のランクが分かれており、学歴ごとに、平等に1ランクずつ違います。
【高専卒のランク】
- 高専卒-1ランク=高校卒
- 高専卒+1ランク=大卒
- 高専卒+2ランク=院卒
会社によってランクは違うと思いますが、だいたい似たような感じで、高校卒と大卒の中間というポジションです。
高専卒の実際の評価「高専卒は即戦力」
高専卒は専門的な知識が多く、応用力もあり、「即戦力」として、新入社員のときから重宝されます。
5年間同じ環境で専門教育を受けているので、大卒より技術が高いこともあります。
大卒並みの仕事ができて、大卒より単価が安いということで、私の会社(電力会社)ではコンスタントに高専卒の新入社員を受け入れています。
2020年10月、文部科学大臣は、「高専」についてのインタビューに答えて、
「大卒よりも即戦力である高専卒の給与水準を、大卒と同じ水準にするよう、いや、むしろ逆でもいいくらいだと産業界に働きかけていきたい」
と話していたそうです。
出世スピード

高専卒の出世スピードについては、
- 大卒、院卒より遅い
- 高卒より早い
ただし、日本企業は、年功序列が根付いているため、個人の評価が高くても低くても、関係なく、学歴に沿った一定スピードで昇給していきます。(10年目までは特に)
記事執筆当時、私は7年早く入社した高卒の先輩と同じランクになりました。
仕事が早く、テキパキと仕事をするできる先輩ですが、7年も早く入社していても、結局、高専卒に追いつかれ、追い抜かれます。
これは、大卒と高専卒にも同じ関係が言えます。
最終到達点

一般的な最終到達点は、
課長クラス(中間管理職)
特別管理職、幹部や社長になれるのは、優秀な大卒、院卒ががほとんどです。高専卒でなる人もいますが、ほんの一握りです。
高専卒は、役職は与えられますが、中間管理職止まりになることが多いです。
課長クラスの中間管理職の給料は、1,000万円前後です。
【大企業の給料】電力会社(高専卒)の給料推移、生涯賃金は?|役職の年収っていくら?
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まとめ

出世については、学歴以外にも、多少の実力や上司に気に入られるかどうかにもよるので、本人の性格や努力次第のところがあります。
だいたいは、中間管理職まで行き、定年を迎えます。(特別管理職になる人は、高専卒のなかでほんの一握り)
会社によっても多少違うと思いますので、高専卒でもあきらめず、上を目指してください。
