先日、電験三種の勉強方法について、
記事を書きました。
その後、電験三種の受験方法について、
大幅な変更があることがわかりました。
今回は受験方法の変更内容と、
新しい勉強方法について書きます。
背景
電験三種は、「4科目合格率10%以下」
という高難易度試験となっております。
そのため、
現在、電気主任技術者がとても少なく、
減少傾向になってきました。
今回の制度変更は、
このような人材不足という状況を
改善するために行われる緩和措置
です。
そのため、
制度が適用される2022年度からは、
資格が取りやすくなります。
ただし、後述しますが、
試験の難易度自体は変わりません。
受験回数が増えることにより、
チャンスが増えて、
合格者が増える狙いです。
制度の変更内容

- 受験回数を年1回から年2回へ変更
- CBT方式の採用
大まかに決まっているのは、この程度で、
これから詳細設計を行うそうです。
受験回数を年1回から年2回へ変更
「受験回数を適正化する」ということで、
年1回から年2回になります。
これは受験者にとっては非常に有利です。
正直、頭のいい方は
勉強時間が1年もいらないと思います。
また、
一回試験をたまたま失敗した場合、
災害かなにかで受験できなかった場合、
さらに一年勉強する必要があり、
とても時間がかかりました。
この時間が単純に半分になります。
挑戦する回数が多くなるのは、
とても資格取得しやすくなります。
試験難易度は変わらない
ただ、試験難易度は、下記の理由から
変わらない(難しいまま)と
考えられます。
電気主任技術者を増やすのに、
手っ取り早いのが、
科目合格の有効期間3年から
さらに延ばすことです。
しかし、
合格者を増やしても質の低い電気主任技術者ばかり増えるのは本末転倒
という意見から却下されたそうです。
そして、最終的に今回の年間受験回数の変更に至りました。
よって、質の低い電気主任技術者が増えることを
防ぐ意味から考えると、
試験の難易度は変わらないと考えられます。
CBT方式の採用
CBT方式とは、“Computer Based Testing”の略で、
「コンピュータ上で実施される試験」です。
カンニング防止のため、
試験会場とパソコンは、事務局が用意したものを使う
と思いますが、従来のマークシート式と比べて、
試験結果がすぐに出る利点があると思います。
もしかしたら、当日結果発表となる可能性もあります。
試験後は、合格発表までしばらくむずむずしている
期間があり、それがなくなるのはいいと思います。
この方式の採用は、最近のITの成長とコロナの影響によるものかと思います。
試験自体はすこし慣れないところがあって、
やりにくさはあるかと思いますが、
合格率にはさほど影響は少ないと
考えられます。
これは、令和5年度から採用されることになりました。
結果、制度変更は、受験者に有利
背景で話した通り、
この変更は、電気主任技術者を増やすための改正で
受験者には大変有利です。
私のような電気部門じゃない分野の人間は、
1試験で4分野受験する余裕はありません。
そのため、必然的に4科目合格までに、3回必要なため、
3年の時間を要していました。
それが大幅に短縮できると考えられます。
新しい勉強法

今までの勉強方法
私が実際に行っていた勉強方法は、1年で1~2科目を目標です。
特に取得順番が大事で、
1年目:理論
2年目:機械
3年目:電力、法規
ということを
お伝えしていました。
詳細はこちら
これからの勉強方法

2022年度からの「電気分野以外の人が電験三種を取る方法」も
変わりません。
目標は、1年で1~2科目
やり方は今までとほとんど変わりません。
受験順番も今まで通り、
1年目:理論
2年目:機械
3年目:電力、法規
ただ、1年に2回試験があるので、
調子が良ければ、前期でとれることも
あるかと思います。
受験回数が年2回になりましたが、科目合格の有効期限は今まで通り3年です。
科目合格の有効期限が半分の1.5年になることはないので、今まで通り自分のペースで受けることができます。
繰り上げ方式の採用
もし前期で1科目取れたならば、
半期早めに次の科目に手を付けて、
後期に次の科目を受験する
繰り上げ方式を採用
もしこの繰り上げ方式で
半期に1科目ずつストレートに合格すると
今まで3年かかっていたものが
最短1年半でとることが可能です。
ただこれだと
今まで1年かけて1科目の勉強
だったものが
半年かけて1科目の勉強
になります。
単純に勉強時間が半分になり
正直、勉強が間に合わないと思います。
試験難易度は変わらないため・・・
社会人の方だと
例えば年末や年度末が忙しい場合
勉強時間が全然取れない時期に
試験がバッティングする可能性もあります。
まとめ
今までの勉強方法を変える必要はありません。
目標は、1年で1~2科目
のまま、早めに取れれば、
半期ずつ早めるという
繰り上げ方式の採用
という形で、
資格取得していくことを
おすすめいたします。
今回の制度変更は、受験者に大変有利です。
電気主任技術者になるために
みなさんがんばってください。
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