2021年から2022年にかけて、NISA・つみたてNISAを始めた人は多いです。
NISAは年間120万円、つみたてNISAは年間40万円を非課税で運用できる国が作った制度です。
利益には普通約20%の税金がかかるので、この制度はぜひ使うべきです。しかし、それを使い切ってしまった人は次にどうしたらいいか、私なりの考えを紹介します。
この記事を読むと、NISA・つみたてNISAの次にする投資がわかります。
NISA・つみたてNISA

NISA・つみたてNISAとは下表の通りです。
NISA | つみたてNISA | |
利用者 | 成人 | 成人 |
非課税投資枠 | 年間120万円 | 年間40万円 |
期間 | 5年間 (ロールオーバーで10年間) | 20年間 |
投資可能期間 | 〜2023年 | 〜2037年 |
金融商品 | 株式、投資信託、ETF、REIT | 投資信託、ETF |
合計非課税枠 | 120×5=600万円 | 40×20=800万円 |
NISAは年間120万円、つみたてNISAは年間40万円を非課税で投資可能です。
特に、つみたてNISAは年間40万円(月33,333円)なので、使い切ってしまう人が多いでしょう。
使い切ったうえで、さらに余裕があり、投資をもっとしたいというあなたが、次になにをしたらいいのか教えます。
【安心×安定】つみたてNISA×S&P500の20年後の投資結果や節税効果は?
iDeCo(企業型DC)

次にやるべきなのは、iDeCo、企業型DCでしょう。
iDeCoと企業型DCの特徴は下記の表の通り
iDeCo | 企業型DC | |
正式名称 | 個人型確定拠出年金 | 企業型確定拠出年金 |
目的 | 自助努力 | 福利厚生 |
掛金(上限) | 自営業6.8万円 公務員1.2万円 | 月額5.5万円 |
積立可能期間 | 65歳まで | 70歳まで |
税制優遇 | 所得控除 運用益が非課税 受取時の所得控除 | 所得控除 運用益が非課税 受取時の所得控除 |
拠出 | 個人 | 企業(+個人も可) |
引き出し | 60歳まで不可 | 60歳まで不可 |
要するに、NISAの強化版なのですが、注意していただきたいのが、iDeCoは、NISA・つみたてNISAと違って、60歳まで原則引き出しできません。
そのため、こどもの教育資金などをとっておきたい場合は、iDeCoに投資してはいけません。確実に60歳まで使わないと確信できる資金だけを投資しましょう。
正直、30歳代までの方、もしくは40歳代でも、60歳まで確実に使わないと断言できる資金は、大金持ちでない限り、ない人も多いと思います。
そのため、iDeCoは結局、資金拘束の観点から、若い方にはあまり合わない投資方法となるでしょう。
大金持ちであれば、iDeCoはとてもいい投資方法だと思います。
途中から銘柄変更も自由にでき、非課税で運用でき、節税対策にもなる。60歳までの資金拘束(出金制限)さえされなければ、NISA・つみたてNISA以上の投資方法となったことでしょう。
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ジュニアNISA

実質的に、NISA・つみたてNISAの次にやるべき投資方法は、ジュニアNISAです。
ジュニアNISAは、名前の通り、ジュニア(子供)版のNISAです。未成年(18歳以下)の子供がいる方が子供名義で開設できるもので、これももちろん国が作った制度です。
ジュニアNISAの詳細は下記の通りです。
ジュニアNISA | |
利用者 | 未成年者 |
税制優遇 | 運用益が非課税 (配当金、分配金も) |
投資上限 | 年間80万円 |
非課税期間 | 5年 ロールオーバーすると、18歳まで継続可 |
投資可能期間 | 2023年まで |
投資商品 | NISAと同じ |
払い出し | 18歳まで不可 2024年以降は引き出し可 (ただし、全額) |
ジュニアNISAは、人気のなさから2023年で廃止が決定しました。人気のない原因は、払い出し制限のためです。18歳までに引き出すと、運用益がかかるという制約があります。
中学、高校進学時にお金が必要となり引き出ししたら、まるまる運用益がかかるので、運用していた意味がなくなります。
ですが、廃止が決定した後、この引き出し制限が緩和されました。2024年以降であれば、全額引き出すことを条件(小出しすることは不可)に非課税で引き出すことが可能となり、皮肉にも廃止することが決まったおかげで、圧倒的に使いやすくなりました。
また、ジュニアNISAがNISAと違うところは、お子様の年齢によって変わりますが、運用期間が最大で18年取れるところです。18年もあれば、インデックス投資であればプラスになることはほぼ確実であり、安心できる期間です。
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ちなみに、加入者は未成年(名義)ですが、運用者は親です。もちろん赤ちゃんに運用できるわけはないので、自由に運用していいです。目的は教育資金ですが、正直なにに使ってもいいでしょう。(わかりません)
特定口座

次は、特定口座で普通に運用するしかありません。上記までの非課税運用などの優遇制度がないので、利益に対して20%の課税がかかります。
ただ、それでも、運用しないよりは断然いいです。
注意していただきたいのが、特定口座においても運用には、分散、積立、長期を基本とし、安定しているインデックス投資、高配当株投資をメインにするということです。NISAをしているからといっても、特定口座では好き勝手に投資していては資産は増えません。個別株で大損していては意味ありません。
おすすめ投資額と方法

私が実際に行なっている投資は下記の通りです。
私の投資額と方法
- つみたてNISA 月3.3万円
- ジュニアNISA 月6.7万円
- 計10万円
私みたいな普通の会社員には年間120万円=月10万円も投資していれば十分かと思います。
もし、お子さんがいらっしゃらない方については、ジュニアNISAを特定口座に置き換えます。
- つみたてNISA 月3.3万円
- 特定口座 月6.7万円
- 計10万円
もし、つみたてNISAでは物足りない方は、NISAに変更してもいいでしょう。
- NISA 月6.7万円
- 特定口座 月6.7万円
- 計13.4万円
もし、iDeCoもやりたい場合はこちらです。
- NISA 月6.7万円
- iDeCo月5.5万円
- 特定口座 月6.7万円
- 計19万円
まとめ

この方法を参考に、次の投資を考えてみてください。投資は将来をよくするための方法で、お金を投資すればするほどいいですが、いい制度をなるべく活用して効率的に投資することが重要です。
知らなければ、損する世界なので、しっかり勉強して、投資しましょう。
余談ですが、さらに余裕のある方は、暗号資産投資も勉強して始めてみてください。暗号資産投資は、ボラティリティが高いので、そこを理解したうえで、合うと感じた人のみ行うようにしてください。
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