私は、電力会社に長いこと勤めていますが、その間に、会社を辞めた人は大勢います。辞めてなくても、辞めたいと言っている人の意見も合わせて、大企業を辞める理由を紹介します。
理由に共感できる方も多くいると思いますので、軽く読んでください。
たぶんですが、若者のほとんどの人が下記のなんらかの理由で辞めたいと考えていると思います。
電力会社(大企業)を辞める理由

- 仕事が多い
- 責任が重い
- 給料が思ったより低い
- やりがいがない
- 大企業にうんざり
- 人間関係
- 転勤
- 他にやりたいことができた
仕事が多い
大企業は、基本的にやることがいっぱいあります。仕事が山ほどあるので、仕事に忙殺される日々を過ごして、辞めたくなる人が多いです。
人や職場によってもちろん違いますが、大企業は仕事ができる人に仕事が集まってくるという不思議なところですので、できる人ほど仕事が終わらず、残業が多くなるという現象が起きます。
残業が多すぎて、いやになり、辞める人は多いです。
責任が重い
大企業は背負っている仕事の責任がとても重いです。特に電力会社は、操作一つで大停電を引き起こしたりするので、責任が重いです。
他にも、部署によっては、いろいろな工事を発注したりしますが、自分の担当工事の工事現場で労働災害等起こることもあり、その時は2カ月ほど質問攻め、再発防止の資料作りをやらされ、とてもいい気分ではありません。
責任が重すぎて、精神的につぶれる人はとても多いです。そのまま、職場に戻れずに辞めるということもあります。
給料が思ったより低い
大企業は、給料が高いイメージですが、思ったよりもらえない会社もあります。大企業は特に年功序列制度がしみ込んでいるので、若い世代から給料についての不満を聞きます。実際に私もそうでした。年齢を重ねれば、次第に多くはなっていくのですが、上昇スピードも遅いこともあります。
さらに、出世して昇給する額は、出世して増える労働時間+責任+精神的ストレスに見合わない(少ない)ことが多く、役職からもこういった不満を聞くこともあります。
また、電力会社だけを言えば、原子力発電所の停止が長期化する中(再稼働している原子力発電所も最近増えてきましたが)で、ボーナスが非常に低い期間が続いています。原子力発電所は、発電コストが非常に低く、発電量が大きいので、コスパが高いです。
火力発電所は、特に今燃料が高くなり、円安も進んでいる状況で、回せば回すほど赤字が増えていく仕組みになっています。電力会社は停電にならないように電気を供給し続けなければならないので、回さないという選択を選ぶことができず、悪循環に陥っています。
原子力が再稼働すれば、財務状況が非常に良くなるので、ボーナスも増えますが、全国の原子力発電所がすべて再稼働する日はまだまだ先になりそうです。
やりがいがない
大企業は思ったよりいろいろところに手を伸ばして仕事をしています。職種はたくさんあり、就職してから当初希望していた仕事をすぐ担当できることは稀なことです。
大半は、希望する仕事と別の仕事をやらされることになります。そうなると、やりがいが感じられないことが多いです。なんでこんな仕事をしているんだろうという悩みを持っている人を何人か見てきました。
大企業にうんざり
大企業には古き悪き習慣が多く残っています。
- 無駄な仕事
- 大量の書類
- ハンコリレー
- 決裁(意思決定)の遅さ
大企業では昔から続いているだけの何の意味もない無駄な仕事が多く残っています。
また、何をするにも書類に上司の押印が必要で、大量の書類を作る必要があります。
書類には、担当者、上司以外にも関わる人すべての人の押印が必要だったりするので、ハンコをもらうリレーが何回も必要です。
そして、多くの人が関わるので、決裁(意思決定)にとても時間がかかります。何億円というお金を動かすときは、何年も前から根回しを始める必要があります。
こういう古き悪き習慣にあきれている若手がほとんどです。
人間関係
大企業は、たくさんの人と関わる必要があります。そのため、その中に苦手な人も必ずいます。それが直属の上司となると最悪です。私も前まで、パワハラ上司の下で働き、大変な目にあいました。仕事を辞めたくなるほどの最低な上司でしたが、転勤でさよならすることができました。
これに関しては、大企業も中小企業も言えることですが、人間関係が悪化すると仕事が本当にしにくくなり、これも辞める理由の一つとなります。
転勤
転勤がいやで仕事を辞める人は多いです。生まれ育った土地から離れて、見ず知らずのところで働くのはつらいです。都会ならばまだいいですが、山の中の何もないところだと最悪です。なにもすることがなく、会社と寮を往復するのみになる可能性があります。
働く場所は非常に大事なので、これを理由に辞める人も多いです。
他にやりたいことができた
唯一プラス面での辞める理由ですが、他にやりたいこと、仕事ができたので、転職する人もまれにいます。
これはとてもいいことなので、言うことなしです。
まとめ

今回、電力会社(大企業)を辞める理由を8個紹介しました。電力会社を辞める人は多いです。転職して成功している同僚もいますので、無理に続けず、辞めてもいいと私は思います
たぶん今の若者(私も含めて)のほとんどは、仕事を辞めたいと考えているのではないのでしょうか。辞めたいと毎日思いながらも、毎日生きるために仕方なく仕事に行っていると思います。
最近は転職もよく見かけるようになりました。電力会社の中でも転職して入ってきた人もだんだん増えてきています。生きるためにお金は必要ですが、その会社である必要はありませんので、無理だと思ったら、転職をおすすめします。