私は、現在、つみたてNISAにて、米国株のインデックス投資をしています。
銘柄は、「SBI・V・S&P500」です。
私と同じようにS&P500に連動する投資信託につみたてNISAしている人も多いでしょう。
しかし、みなさんは、20年後にいくらになっているか試算したことはありますか?
試算せずに、なんとなく投資している方も多いのではないでしょうか。
今回は、S&P500が20年後にいくらになっているのかシミュレーションしますので、
ぜひ参考にしてもらいたいです。

計算過程を記載していますので、他のインデックス投資信託をしている人もリターンに応じて、自分で計算できるようになってくれたらいいなと思います。
シミュレーションの条件

S&P500の年平均リターン(期待値):5~7%
と言われていますので、
今回は、リターンを5%、6%、7%としたときの20年後の評価額をシミュレーションします。
【条件】
年平均リターン(期待値): 5%、6%、7% の3パターン
投資額:40万円(つみたてNISA満額)
投資期間:20年間
評価額の算出方法

算出式は、2パターン紹介いたします。
計算自体は同じことをしているので、どちらを使っても大丈夫です。
算出式①
【算出式①】リターン額→評価額を算出
リターン額 = (投資元本) × (リターン(期待値))
評価額 = (投資元本) + (リターン額)
算出例①
40万円に5%のリターンがかかってくるとし、
リターン額:40万円 × 0.05 = 2万円
評価額:40万円 + 2万円 = 42万円
2年目は、投資元本を42万円にして計算していきます。
算出式②
もし、直接、評価額を出したいときの算出式はこちらです。
【算出式②】評価額を直接算出
評価額 = (投資元本) × (1+リターン(期待値))
算出例②
評価額:40万円 × 1.05 = 42万円
この式だと直接、評価額を算出できます。
という風に、20年目まで繰り返し計算していきます。
(どちらで計算しても結局の評価額は同じ値になります。)
5%のときのシミュレーション
5%のときのシュミレーション結果を表にまとめました。
年数 | 投資元本 | リターン(5%) | 評価額 |
1 | 400,000 | 20,000 | 420,000 |
2 | 420,000 | 21,000 | 441,000 |
3 | 441,000 | 22,050 | 463,050 |
4 | 463,050 | 23,153 | 486,203 |
5 | 486,203 | 24,310 | 510,513 |
6 | 510,513 | 25,526 | 536,038 |
7 | 536,038 | 26,802 | 562,840 |
8 | 562,840 | 28,142 | 590,982 |
9 | 590,982 | 29,549 | 620,531 |
10 | 620,531 | 31,027 | 651,558 |
11 | 651,558 | 32,578 | 684,136 |
12 | 684,136 | 34,207 | 718,343 |
13 | 718,343 | 35,917 | 754,260 |
14 | 754,260 | 37,713 | 791,973 |
15 | 791,973 | 39,599 | 831,571 |
16 | 831,571 | 41,579 | 873,150 |
17 | 873,150 | 43,657 | 916,807 |
18 | 916,807 | 45,840 | 962,648 |
19 | 962,648 | 48,132 | 1,010,780 |
20 | 1,010,780 | 50,539 | 1,061,319 |
【シミュレーション結果(5%)】
40万円
↓
106万円に成長(+66万円)
【20年分のシミュレーション】
ちなみに、一括投資はできませんが、平均的に5%、20年成長すると考えると
元本 40万円×20年=800万円
に対し、
106万円×20年=2,120万円(+1,320万円)
1,320万円のプラスが見込めます。
【節税効果】
また、通常の場合、売却し、現金化するときに、利益に対して約20%の課税がされますので、
1,320万円×約20%=264万円(課税額)
が税金により取られます。
20年の苦労が2割なくなります。
しかし、長期投資をつみたてNISAで行うことで、264万円の節税になります。
(約20%が非課税)
6%のときの シミュレーション
6%のときのシュミレーション結果を表にまとめました。
年数 | 投資元本 | リターン(6%) | 評価額 |
1 | 400,000 | 24,000 | 424,000 |
2 | 424,000 | 25,440 | 449,440 |
3 | 449,440 | 26,966 | 476,406 |
4 | 476,406 | 28,584 | 504,991 |
5 | 504,991 | 30,299 | 535,290 |
6 | 535,290 | 32,117 | 567,408 |
7 | 567,408 | 34,044 | 601,452 |
8 | 601,452 | 36,087 | 637,539 |
9 | 637,539 | 38,252 | 675,792 |
10 | 675,792 | 40,547 | 716,339 |
11 | 716,339 | 42,980 | 759,319 |
12 | 759,319 | 45,559 | 804,879 |
13 | 804,879 | 48,293 | 853,171 |
14 | 853,171 | 51,190 | 904,362 |
15 | 904,362 | 54,262 | 958,623 |
16 | 958,623 | 57,517 | 1,016,141 |
17 | 1,016,141 | 60,968 | 1,077,109 |
18 | 1,077,109 | 64,627 | 1,141,736 |
19 | 1,141,736 | 68,504 | 1,210,240 |
20 | 1,210,240 | 72,614 | 1,282,854 |
【シミュレーション結果(5%)】
40万円
↓
128万円に成長(+88万円)
【20年分のシミュレーション】
ちなみに、一括投資はできませんが、平均的に5%、20年成長すると考えると
元本 40万円×20年=800万円
に対し、
128万円×20年=2,560万円(+1,760万円)
1,760万円のプラスが見込めます。
【節税効果】
また、通常の場合、売却し、現金化するときに、利益に対して約20%の課税がされますので、
1,760万円×約20%=352万円(課税額)
が税金により取られます。
20年の苦労が2割なくなります。
しかし、長期投資をつみたてNISAで行うことで、352万円の節税になります。
(約20%が非課税)
7%のときの シミュレーション
7%のときのシュミレーション結果を表にまとめました。
年数 | 投資元本 | リターン(7%) | 評価額 |
1 | 400,000 | 28,000 | 428,000 |
2 | 428,000 | 29,960 | 457,960 |
3 | 457,960 | 32,057 | 490,017 |
4 | 490,017 | 34,301 | 524,318 |
5 | 524,318 | 36,702 | 561,021 |
6 | 561,021 | 39,271 | 600,292 |
7 | 600,292 | 42,020 | 642,313 |
8 | 642,313 | 44,962 | 687,274 |
9 | 687,274 | 48,109 | 735,384 |
10 | 735,384 | 51,477 | 786,861 |
11 | 786,861 | 55,080 | 841,941 |
12 | 841,941 | 58,936 | 900,877 |
13 | 900,877 | 63,061 | 963,938 |
14 | 963,938 | 67,476 | 1,031,414 |
15 | 1,031,414 | 72,199 | 1,103,613 |
16 | 1,103,613 | 77,253 | 1,180,865 |
17 | 1,180,865 | 82,661 | 1,263,526 |
18 | 1,263,526 | 88,447 | 1,351,973 |
19 | 1,351,973 | 94,638 | 1,446,611 |
20 | 1,446,611 | 101,263 | 1,547,874 |
【シミュレーション結果(5%)】
40万円
↓
155万円に成長(+115万円)
【20年分のシミュレーション】
ちなみに、一括投資はできませんが、平均的に5%、20年成長すると考えると
元本 40万円×20年=800万円
に対し、
155万円×20年=3,100万円(+2,300万円)
2,300万円のプラスが見込めます。
【節税効果】
また、通常の場合、売却し、現金化するときに、利益に対して約20%の課税がされますので、
2,300万円×約20%=460万円(課税額)
が税金により取られます。
20年の苦労が2割なくなります。
しかし、長期投資をつみたてNISAで行うことで、460万円の節税になります。
(約20%が非課税)
結果

20年後の評価額および倍率を、1~10%まで試算し、結果をまとめます。
20年後の評価額 | 倍率 | |
1% | 49万円 | 1.2倍 |
2% | 59万円 | 1.5倍 |
3% | 72万円 | 1.8倍 |
4% | 88万円 | 2.2倍 |
5% | 106万円 | 2.7倍 |
6% | 128万円 | 3.2倍 |
7% | 155万円 | 3.9倍 |
8% | 186万円 | 4.7倍 |
9% | 224万円 | 5.6倍 |
10% | 269万円 | 6.6倍 |
S&P500の年平均リターン(期待値)は、5~7%
が有力なので、
40万円が 2.7~3.9倍(106~155万円)
になることが見込まれます。
結果を見てわかりますが、リターン(期待値)が1%違うだけで、こんなに20年後の評価額が違います。
そして、やはり時間がもたらす複利効果はすごいことがわかります。
まさに「Time is money」です。
今の40万円が20年後の未来に100万円以上になっていると考えると、投資を頑張ろうという気持ちが増幅します。
もしつみたてNISAで、毎年40万円を確保できない人でも、一年だけでもとりあえずやっておいても全く損はありません。
みなさんも実際に計算してみて、投資する活力にしてみてください。
この計算方法は、リターンや年数を変えて、どの投資信託にも応用して使えますし、スマホの電卓で簡単に計算できますので、ぜひ資産形成の参考にしてください。
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72の法則

ちなみに、投資の世界には、72の法則というものがあります。
これは、元本が2倍になる年数を求めることができる式で、下記の式で計算できます。
【72の法則】
倍になる年数 = 72 ÷ (リターン(期待値))
計算例
5%の場合:72 ÷ 5% = 14.4年
6%の場合: 72 ÷ 6% = 12.0年
7%の場合: 72 ÷ 7% = 10.3年
リターン(期待値)が高ければ高いほど、2倍になる期間が短くなることがわかります。